BLOG

サンアントニオとサンフランシスコ

先週1年ぶりにサンアントニオに出張。共和党の極めて強い州なのでトランプ政権の影響があるのか、ハイウェイの工事がものすごい。10月に訪れたサンフランシスコとは随分違う。テスラは殆ど見ない(4台見たうちの3台がトラックだった)し、もちろんWaymoは走っていない。ホテルもずいぶん安く、Walmartがあちこちにある。

と、ちょっと待て。自分はサンフランシスコの都心ど真ん中と、サンアントニオの都心から少し離れた空港周辺を比較していないか?

そもそも、サンアントニオとサンフランシスコって、比べていい(あるいは比べるべき)ものなのか?この2都市を選んだ基準は極めて単純で、最近私がアメリカで訪れた都市であるに過ぎない。共通点はサンくらい(スペイン語でSaintの意味。これらの都市がスペインの植民地であったことの名残だそう)。

そう考えてみると、普段いいとか悪いとか、多いとか少ないとか気軽に使っているが、何を基準にしているかをもう少し考えたほうがいい気がする。人と比べるな、とよく言うが、多くの場合その「人」とは、日本であれば1億1千万人の人ではなく、たまたま知り合い(の子供)だったりしないか?TikTokから配信されてきた(もしかしたらAIが作ったかもしれない)誰かだったりしないか?残りの1億999万999人はどうなんだろうか(世界で言えばもっとである)。

企業だって同じである。うちは同質性が高いとか、多様性がどうのとか、比較する基準でなんとでも言えないだろうか?本当の基準は業績であったり、働きがいだったりするはずで、単に比率を見て一喜一憂するのは手段の目的化以外のなにものでもない。

ちなみに、下の写真は前職のUniversity of Texas 近くで撮った。以前「自動車の自動販売機」と言われたものと全く同じだが、どうなんだろう?