自分が幸せかどうか？これは大きな問題である。ただ、ディズニーなどの映画で見るようにほぼ答えは出ていて「他人と比べるのではなく、自分で感じるかどうか」。同じようによく言われるのは「自分を信じる」という言葉だ。

翻って、なぜ他人と比べてしまうのかといえば、目に見えた比較対象が欲しいからである。多くの場合「自分を信じなさい」というのは、業績の悪い営業マンに向かって「なぜ売れないんだ？」と問い詰めるのに似ている。それがわからないから業績が上がらないのである。自分をどう信じていいかわからないから、無意識に他人と比較してしまう。

幸せの基準は自分の中にあることは間違いない。いや、自分の中にしかない。仮に自分の決めたことで後悔したことがあるとすれば、そうした心の声に従わなかったり、目に見える数字などで「自分は間違っている」と言い聞かせたりしたからではなかったか？

いかさまギャンブルの研究では、意識的に「おかしいぞ」と感じる前に、体温が上がったりして体は反応しているといわれる。「直感を研ぎ澄ます」というと簡単すぎるが、自分の心の声を聞くことは、他人から教えられるものではない。聞こえていても大切にしないと、そのうち聞こえなくなる。実は勇気の問題かもしれない。