高市総理のおかげで、今年のニセコはきっと空いているだろう、と期待していた。今のところまあ空いている。ただ、中国語は英語と同じくらい飛び交っていて、本当にインバウンド旅行客が減っているのかしらと思わざるを得ない。
オーバーツーリズム問題は色々なところで取り上げられている。外国人による日本の制度の不備による利得行為、投資はもちろん免許証や永住権などの取得も問題になってきた。最近でこそ、少しずつ改正される方向にあるようだが、あまりにも遅い。単に欧米と比較すればいいものではないと思うが、一体なぜこんなに時間がかかるのだろう。その間に地元の人々は苦労しているのに。
そんな事を考えていたら、ゴンドラの中にこんなステッカーを見つけた。要は「外国から持ち込んだ無線機は使えません」ということなのだが、「In general」とわざわざ言っている。日本語の「原則として」を英訳したつもりなのかもしれないが(日本語にはないのに)、いかにも弱腰だ。
要は100%正しいルールにするために、最初からふわっとさせて保険をつけておくということなのだろう。逆に言えば、「正しいルール」を作るために、あっちを突っ込まれたらいけない、こっちもどうしようと時間がかかっているのではないか?
「スピード感を持って」なんて政治家の先生が時々仰るが、どういう基準で言っているのだろう。本人は早いつもりでも、世界では周回遅れで、中国の後塵を拝するようになったビジネスがどれほどあることか。3ヶ月で制度を改正、6ヶ月様子を見て、だめだったら変更あるいは廃止、なんていうのはだめなんだろうか?「〇〇の可能性があるから慎重に」なんて言っているけど、やってみなければわかんないのでは?
鎌倉生まれの友人は「実家に帰るたびに右翼になる」なんて言っていた。今回はちょっとそんな感じかも?!
