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オーバーツーリズム(続)

先日のブログで「オーバーツーリズム対策は注意をすることから」と言い、その考えは変わらないが(「大阪のおばちゃん力」というらしい)、一方それではどう仕様もなくなっている現状もある。宿でご一緒した御夫婦から聞いた「露天風呂でみんなビール飲んで酒臭くて仕方ない」はまだいい方で、「雪道の帰りの運転どうするんだろう」はかなり深刻。小樽の天狗山はそもそも少ないバス便が外国人観光客で一杯で、地元の人が乗れない状況になっているそうである。

おそらくこうしたことは日本中で起きているだろう。それなのに根本的な対策が打たれたという話を聞かない。「外国人向けの料金を作るべきだ」と言う意見もよく聞くが、知る限り実行したのは姫路城くらいで、それも賛否両論あるらしい。

なぜ別料金にしないかをChatGPTに聞くと「差別」「一律料金の文化」「観光客が減る」など色々挙げられていた。ちょっと待て、高齢者にバスなど割引をしている自治体は多いが、「差別」なんて言う人はどこにもいないぞ。

要は面倒なんだろう。専門用語では慣性というが、変えて失敗したら自分が責められるが、変えなければ問題がどれだけ深刻でも言い訳はいくらでも見つかる。時々「訴えられる」なんて言う人がいるが、全くわかっていない。訴えられたら勝てばいいだけの話である。これでグローバルとか言っているから呆れる。

103万円の壁も問題だけど、直ぐ目の前にある問題に地方自治体はもっと果敢に取り組んだらどうだろう(海外視察に言っている議員さんも多いのに)。失敗したら、謝って、やり直せばいいだけだ。