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富良野だより(中):オーバーツーリズム?

前回も書いたが、富良野も混んできた。そもそも富良野なのは昨年のニセコの混雑(写真参照)が半端なかったからである。そして、ニュースを見るとあちこちでオーバーツーリズム問題が取り上げられている。そこで最も指摘されるのは「外国人のマナーの悪さ」だろう。

実際、私がいたホテルでも、土足禁止のところで靴を履いていたり、温泉に手ぬぐいを浸したりと言う人達はいた。ただ、思うにそういう人たちの9割は単に無知なだけだ。だから、注意すれば素直に聞いてくれる。その意味で、オーバーツーリズム問題の本質は、「誰かなんとかして」とSNSやニュースで騒いでいるだけのところにあるように思われる。

富良野ではバックカントリーで遭難者が何人も出ていることも話題になった。ロープをくぐって行くから「くぐらー」と言う言葉もある。彼、彼女らは「自分の国ではこう」と言う思いもあるのだろう。遭難となると大事だが、表面的に禁止だけしているのもどうかと思う。実は、外国人の行動は、日本人の陳腐化した「あたりまえ」に問いかけている面もある。(私の履歴書が面白かったので読んだジェラルド・カーチス氏の『代議士の誕生』の2009年版まえがきでは日本の選挙規制がいかに遅れているかを指摘している。「日本の政治は日本の社会に遅れている」と)。

国際化とかダイバーシティとは、(よくわからない)外国人に注意することから始まるのではないかと思う面倒、だから意味がある。日本人にすら注意できないって?無知とバカは違います。

ちなみに、写真は富良野から約1時間、未だ空いている(?)カムイリンクスの朝リフト開始10分前です。