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「日本人はナイス」の意味:Why do tourists feel Japanese people “nice”?

9割を占めるのではないかと思う外国人とリフトで話をしていると、口を揃えて「ニセコは素晴らしい」「食事が美味しい」はもちろん「日本人はナイスだ」と言う。

スキー場でもテレビでもオーバーツーリズムや日本の慣行を無視した行動も見る。それを不愉快に思っている日本人は多いのに「日本人はナイス」なのである。そして日本人同士はお互いをナイスと思っているかといえば、どうだろう。

小学校ではルールが守れないと言って大騒ぎする一方、外国人に対してはそれを求めない、見て見ぬふりをしていないだろうか。「ここは日本だ」としっかり教えているだろうか?なんとなく笑顔で誤魔化していないだろうか?

多様化、ダイバーシティという言葉が世の中を賑わせて久しいが、実はダイバーシティとは「自分たちが作り上げた秩序が挑戦されること」であることはあまり語られない。何しろ良いという表面的な議論が多い気がする。だから進まない。

ダイバーシティの本質は対話であり対立にある。その痛みを避けようとすれば「ナイス」かもしれないが、「金持ちインバウンド」に振り回されて魂が衰える構図は変わらないように思う。いやな思いは成長痛と割り切って勇気をもって意見を言ってみると色々見えてくることは多い。

「2024年はもっと失敗したい」と言っていたのは「食べチョク」の秋元社長。いい言葉なので私も見習いたい。新しい発見があるのは、新しいことをするから。初めて行ったトリトン旭神店のエビ汁もおいしかった(4時半に行く必要は全くなかった)。

本年もよろしくお願いいたします。