暖冬で心配されたが、ついにスキーシーズン開幕。ニセコも昨年と比べるとまだまだ雪は少ないが今後順調に増えそうである。
積雪以上に上がっているのは物価。ホテルも2割超増しだし、ゴンドラ乗口の屋台のランチ価格には仰天。スキー場周辺ではそもそも晩御飯の予約を取るのすら難しいらしい。香港のお金持ち(なぜか今年は香港、台湾からが多い)とリフトで話すと、やはりニセコは高くなったとぼやいていた。しかし、その後の一言が違う。It is worth it.
翻って日本全体。日本のランチが「安すぎる」ことはしばしば触れたが、いきなり2倍になったら自分も含め文句が出る。徐々に上げる、一方で低所得層に補助を出すのは1つのやり方ではある。しかし、大切なものが欠けている気がする。
本当に大切なのは「今どうか」以上に「将来どうなっていくのか」。期待、希望があるからやる気が出る。欲しいのは将来への道筋であり、それに向けた小さな成功である。大言壮語は要らない。これは株価の基本原理でもあり、誰もが知る「あたりまえ」のはずである。それが、その場しのぎのバラマキになっているのが残念でならない。嫌われる決断のできる人こそリーダーだと思うのだけれど。
本当の価値とは何か、どうしたらIt is worth itと言ってもらえるのか。体力が続かない私は午前中であがり、部屋でお弁当を食べながら考えたのでした。