8月の最後の週のボストン出張の合間にMBA時代からなど30年を超える付き合いの古い友人たちに会うことができた。
痛感したのは、自分たちはまた新たなステージにいるということ。アメリカ人の奥さんと結婚したフランス人の友人は、昨年アメリカ国籍を取得した。にもかかわらず、子供がヨーロッパで就職したこともあり、来年フランスに移ることを真剣に考えている。素晴らしい裏庭で食事をごちそうしてもらったが、その家の周りも世代とともに変わっているという話をしてくれた。
別の友人は病気でいろいろな検査・治療の真っ最中である。5人の子供のうち3人はハーバード、1人はMITのいわゆる「勝ち組」だが、今はこれまで以上にいろいろ考えることが多いらしい。
家族の緊急事態で会えなかった旧友には、日本での再会を約束した。
自分も慶應の定年を3年半で迎える(そうすると勤続19年となり、20年から出る学校の年金はもらえないのだそうーこれは愚痴)。2010年に日本に帰ってきてからの15年は無我夢中だった(コンサルの時もアメリカの時もそうだった)。ふと見渡すと、仕事も体も家族も、当然ながらこれまでとは同じではないことに気づいて愕然とする。「年を取る」ことに対してはネガティブなイメージが先行してしまうが、何とか前向きに、そして今を大切にと、ありきたりのことを実感した。
それにしてもボストンはあんなに涼しいのに、東京は何でこんなに暑いのか?早くスキーに行きたい!