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3年ぶりのサンアントニオ:San Antonio, My third home town.

家を買って10年を過ごし、自分の研究者のキャリアを固めるだけでなく二人の子育てもほぼ終えたサンアントニオに3年ぶりの出張。この夏にシアトルに行ってその劣化ぶりに驚いたので少しドキドキしたが、映画に取り上げられるような派手さはない分、地味に変わっていないので安心した。ビジネスホテルのサービスもシアトルのハイアットよりもずっといい。従業員はもちろん、客も多くがスペイン語を話している。

ケースを書いたSushi Zushiの元オーナーはなぜ日本は人手不足と言いながら給料が上がらないのか不思議がっていた。一応は説明をするものの納得いかないようである(実は自分もどこかでそう思っている)。「安い国」と言われるようになった日本は「良いものを安く」が文化の根っこにあって、強気に出られない気がする。トヨタですら安い(というか弱気)と思う。海外に行ってランチの高さに驚くという記事を時々見るが、日本のランチの素晴らしさに驚くほうが先である。

ハイウェイを運転していると、いろいろなことが蘇る。本当に必死だったし、思い出すと涙が出そうなこともたくさんある。「人生の幅を広げる」とは、単に色々やるということではない。想定外を体験することだと改めて思う。失敗しないと成長しないとはそういうことだ。そして、それは若いうちでないとなかなかできないと、多くの人に伝えたい。

写真のブリトーFreebirdsは子供たちを月に一度オースティンの公文に連れて行った帰りによく食べた。その後サンアントニオにもでき、日本でビジネスができないかと真剣に考えたこともあったなあ。