数日前から最後のニセコにいるが(春です)、2月19日からも富良野に来るはずだった。新千歳空港は雪で「羽田に戻るかもしれません」という話だったが、まあ大丈夫だと思って予定通り朝7時の便に乗った。快晴の羽田から順調に函館あたりまで行ったところで、飛行機が旋回し始めた。もうちょっと待てば大丈夫だろう…という願いもむなしく、20分後に羽田に戻ることが決定。10時過ぎに羽田に到着。そこから延々カウンターに並び11時半ころ22日まで空きがないといわれて、5泊全日程をキャンセルした。
「戻るかも」と言われたことは何度もあるが、戻ったのは初めて。警告を真剣にとらえていれば、午後便に事前変更することもできたはず。数年前にはじめて新千歳からレンタカーでニセコに行ったときにホワイトアウトに遭遇し、その後は天気にとても気をつけて延期をしたこともあったのだが、ここ2,3年はそんなこともなく何も考えていなかった。「慣性」の怖さを久々に実体験した。
「織田信長の凄みは、その生涯における最初のスタートを寡を持って衆を制する式の奇襲戦法で切ったくせに、その後一度も自分のその成功を自己模倣しなかったことである」とは司馬遼太郎氏の観察である。「幸運」を「当然」と過信した時に、大きな失敗が起きる。日露戦争の成功体験が太平洋戦争へとつながったと氏は指摘する。
もちろんリスクを取らなければならない時はある。しかし、今回は漫然と流されたのが悔しい。
結果として、半分しか見られないだろうと思った映画「F1」(155分)を全部見てしまった。ちなみに、主人公のヘイズを演じるブラッド・ピットは私と同じ年、誕生日まで同じである。違うのはこの映画の彼のギャラが3,000万ドル、私の生涯年収をはるかに超えることくらい(?)。
