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雪道のドライブ:What is common between driving snowy roads and management

ニセコのホテルは高い。レストランも高くてしかも混んでいる(寿司屋さんは予約も取れないそう)。ホテル外でお弁当を買おうとすると、セイコーマートとローソンに依存することになる(セブンは歩いてはいけない)。だから、少し遠くに泊まってスキー場にレンタカーで通う。

いい天気の日もあるが、大雪の日もある。先日はパネルにエラーマークがつきっぱなしで心配した。雪でセンサーが機能しなかっただけだが、ふと思った。自分が大切なのは運転することなのに、実際の道や他の車よりも、車の中のメーターばかり気にしてないかと。

社員そのものよりもエンゲージメント調査の結果ばかり見ているとか、顧客がどのように自社の商品やサービスを購入し使っているかより、数字の上がり下がりばかり見ているとか。子供のテストの点や通知表は気にするのに、子供自体がどんな顔をして毎日生活しているかはあまり気に留めないというのもそうだろう。

「暇」の重要性はすでに指摘した。普段と違う生活をすると「ふと気づく」ことがたくさんある。カーネマン教授は「ファスト&スロー」と言ったけど、違和感は自分の心の声であり、知らないうちに目的からそれてしまうのに気づくのは心の余裕があればこそ(「スロー」モードはエネルギー消費が激しい)。企業にしても個人にしても、失敗したあとに「なんでこんなことしたんだろう」なんて思うのはバイアスの問題として取り上げられることが多いが、根っこは余裕を失っていたことが多いのではないだろうか。