そろそろ卒業の季節である。MBAのゼミ生とは別にExecutiveMBA (EMBA)生3人と食事をする機会があった。「勤務経験15年以上」が要件なので、いずれも脂の乗り切ったバリバリの女性2人と男性1人。MBAと違って、平日は働いているし、それなりのポジションにいるので話がリアルでとても面白かった。
台湾の工場がそろそろ古くなっているけどどうするかとか、若い人が辞める問題、あるいは中国企業や中国市場との付き合い方などなど。「中国はヤバいし面白~い!」と、おとなしめだった女性にスイッチが入ったのにも感動した。「EMBAに来ている女性はキャラが濃すぎて大変なんです」と言っていた意味がよく分かった。
2年間でこんなクラスがよかった、留学行きたかったなどいい話、そしてKBSへの注文もいろいろ聞いた。特に「素晴らしいクラスがたくさんあるのに、告知が不十分」「先生がアドミ的な仕事しすぎ」「MBA生との交流がもっとできるはず」などなど、塾長にも聞いてほしい話もたくさんあった。
EMBAを始めるとき「生徒の駿台、講師の代々木、机の河合」(これ分かります?)を全部やりましょう、と言ったことを思い出す。学校は学生を育てるだけでなく、学生に育てられている。そして、その熱量は活かせば活かすほど増える。普通の企業でも学生を顧客と読み替えれば同じかもしれないが、自分がそうした環境に身を置ける幸せをしみじみと感じたいい夜でした(帰りに足をガードレールにぶつけたけど)。