一般に、選択肢は多いほど良い。視点が広がるし、多くの可能性を追求できるからだ。実際、KBSに来る学生にも「MBAを取る1つの理由は人生の選択肢を広げること」と言っている。好きな仕事が見つかっても、資格とか学歴とかで門前払いを食わされるのはあまりに悲しい。
ただ、副作用もある。シーナ・アイエンガー教授のジャム問題は有名である。沢山の種類があると、みんな見に来るが、いざ選ぶとなると迷ってしまい、購買数は下がるというのである。決められないのだ。
また、決めた後にも問題は出てくる。内定をたくさんもらった学生の方が、たくさんもらえなかった学生よりも、就職後に後悔の度合いが大きいとい言うのがそれである。「隣の芝生は青く」見えるのと同じで、自分がパスした会社がうまく行ったりするのを聞くと、なぜ自分はこの会社を選んでしまったんだろう、なんて思うわけである。決める前と決めた後は視点が変わるので、いままで見過ごしていたようなことを、ポジティブ(他社)にしろネガティブ(自社)にしろ、より注意深く見るようになる。
だからこそ「ベストの決断は難しい。決めた選択肢をベストにしろ」と言われるのである。事前に簡単に選べるようであればそれは決断とは言えない。迷うこと、決めること、そして決めた後に後悔することを含んでなお、その選択肢をベストにする覚悟を問う言葉である。
なんて、かっこいいことを言いながら、ニセコがいいかフラノがいいか、移動すると4時間かかるし、キャンセルは今日までだ、なんて悩んでいる私なのでした。
みなさん、Youtubeも見てね。
(写真は岩手の夏油-げと)