やっと涼しくなってやや場違いだが、10日前にまた熱中症になってしまった。先月末の京都も結構へとへとで、授業も始まり9/8からは特に忙しかった。13日の金曜日は午前中にゼミをした後、疲れたから温泉でも行こうと午後に武蔵小山に行った。いいお湯だったと家族に自慢するために写真を撮り、その夜から熱を出し、土曜日は一日中寝てる羽目になった。バカ丸出しである。
熱中症は昨年とっても痛い目に合ったので、相当気を付けたつもりだった。ただ、考えてみれば、温泉に入るのは体内温度を上げるので、熱中症を奨励はしても防止にはつながらない。そんな簡単なことも分からなかったのかとがっくりである。
「還暦とは一周回って自分の強みが弱みになること」という家内の厳しい指摘がぐさりと来た。これまでは、自分に負荷をかけ頑張って乗り切ることで道を切り開いてきたという自負がある。しかし、そんなことをやっていたら、もう体がもちませんよ、ということなんだろう。
戦略の基本の1つとして「トレードオフ」がある。やるべきことリストではなく、何をやめるかが戦略である。自分としては比較的出来ていたと思うのだが、実は次のステージ、つまり体力やキャパシティが小さくなった段階で、これまで大切に守ってきたものの中でもう一段のトレードオフが必要な時期であることを痛感する。「肉を切らせて骨を断つ」から「骨もちょっとくらい切らせないといけない」段階に入ったということだ。
自分としては認めたくないが、目の前に証拠を突き付けられて変わらざるを得ない。本当にやりたいことだけやる、我慢をしない、自分を解放する。習慣を変えるということは大変であることはクラスで何度も強調することだが、そのまま自分に降りかかっている。
ご迷惑をおかけした皆様、この場をお借りしてお詫び申し上げます。