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幼稚園国家、日本:Do we live in a kindergarten?

ステレオタイプの日本論は嫌いだと言っておいて、日本論を書きたい。2/10は関東を中心に大雪が予想されテレビなどでは「大雪に備えてください」ニュースが氾濫していた。

ただ、ピントがずれているばかりか、度が過ぎていないか?寒いから手袋をしろ?滑るから気をつけろ?お母さんが幼稚園児に伝える話を公共の電波で、しかもオリンピックのさなかに繰り返そうと誰が決めたのだろう?ご丁寧に羽生選手の演技中に「転ぶときはお尻から」と出たという。

幼稚園問題はテレビだけでない。日本中の至る所、例えば駅や電車の中でも驚くほど多い。「割り込まないでください」なんていうことを素直に聞く人は、そもそも割り込みなんてしない。しかしご指導、お願い、そしてお詫びのアナウンスは続く。

「イノベーションはこれまでの価値観の延長では生まれない」と言っておいて、イノベーション推進の制度を(これまでの価値観で)作ろうとする政府も同じ。「考える力が重要だ」と言っておいて「明確なルールが必要だ」と考える力を他人に委ねようとする人々やマスコミがいるから更にややこしい。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」。もっと目を向けなくてはいけないのは意味がないどころか有害ですらある規制はもちろん、こうした幼稚園的アドバイスをやめることではないだろうか?「やめて、もし○○があったらどうする」という人たちには、「もし、今それがなかったら、新たにやりますか?」と問いたい。過去の習慣を盲目的に踏襲することは一見安全だが退化を生むばかりだ。

一時期は世界で最も成功した社会主義と言われた日本だが、その座は中国に譲って、そろそろ次のフェーズに行く時期ではないかと思う。ネットフリックスの様に「No rules」とはいかないまでも、せめて小学校には行きたいと思いませんか?