何か月も前から便もホテルも綿密に用意し、出席セッションも決め、長年の友人たちともディナーやランチの約束もし、満を持して参加するはずだったAOM。なんと出発前日の午後から高熱を出し、PCRやインフルは陰性だったものの、熱が下がらず涙を呑んでキャンセル。
ちなみにAOMに参加しなかったのは1998年シカゴから始まって25年で2回目。1回目はトロントで開かれたときビザの切り替えでアメリカに帰ってこられないかもしれないからと言われ、同僚に代わりに発表してもらった。
以前受けた膵臓の手術の影響もあるかもしれないが、やはり熱中症が一番疑わしい。午前中にちょっとだけ油断をしたことが引き金になったような気がする。
つくづく感じたのは「もう若くない」ということ。無理ができることを自分の強みと思ってきたが、過去ではなく現実を見なくてはいけないということ。
そういえば膵臓の時も大丈夫といいながら悪くなったと思うにつけ、苦い経験をしているはずなのに自分を変えられていないことに愕然とした。多くの「かつての成功企業」が知らないうちにゆでガエル化して「まだ大丈夫」と凋落していくのはこういうことかと実感してしまった。
今週から来週にかけて、AOMに行けなかった悔し紛れ八つ当たり夏休み特番をもう1~2回ほどお送りする予定です。