(人材戦略は1週おやすみ)EMBAの開始とともに8年前から始まったIGPI(経営共創基盤)の9回クラスが11/25で無事終了。パートナークラスの講師が自らの実体験を共有するクラスはどれも盛り上がり、最終日は前職の同僚である田原、冨山両講師が登壇し、終了後の質問は40分を超えた。
ずっと出ている自分だが毎回気づきがある。今回の冨山講師では以下のようなものがあった。
- 「組織は戦略に従う」とはチャンドラーの名言だが、野球チームの組織をどれだけ変えても強いサッカーチームはできない。本当にサッカー(新規事業)で勝負したいなら、サッカー選手を集めよ(個人的には「人事部は変われるか」という問いが間違っていることがより明確になった)。
- 「あれか、これか」なのか「あれも、これも」なのか?経営の意思決定はまずそこから。
- 政策(いい施策)と政局はどちらも大切。政治的に動く=したたかに動き味方を作ることも人間社会では必須。正論で人が動くのであればリーダーはいらない。そのためにはハードパワー(例、人事権)とソフトパワー(例、人望)があるが、ハードパワーは敵を作るのでここぞというときに取っておく。ソフトパワーの源泉はこの人はどういう考え方をしており何が嬉しいか、嫌かという人に対する洞察力。より多様化が進む企業では、この差は非常に大きくなる。
その後の食事会では更に盛り上がった。気づいてみるともう30年近くの付き合いである。少し前なら考えもしなかった退職という言葉もちらほらでる。こうした仲間と知り合えた幸運に感謝しつつ、まだまだ枯れないぞという思いを新たにした。99歳で亡くなったチャーリー・マンガー氏のご冥福を祈りつつ。