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「緊急事態宣言解除」反対意見が教えてくれること:What we should learn from the debate?

ワクチン接種率も上がり新規感染者数も減少する中で、緊急事態宣言の解除は確実だ。一方慎重派も結構いて、いろいろな反対意見が出ている。反対意見(が出ること)から学べることは3つある。

1つは、コロナ感染、医療問題は数字も出て具体的かつ自分の問題として受け入れやすいこと。一方で解除による経済活動推進、何百億円といわれても飲食業など一部の方以外はピンとこない。これはオリンピック反対の大きな理由でもあったのではないかと思う。マスコミなどで分かりやすく、直情的なニュースが報道されやすいことも輪をかける。

2つめは、「もしも何かあったら」意識である。現状を変えることに対して抵抗感を持つことが多いのは多かれ少なかれ人間の性である。「日本を変える」と言うとかっこいいが、自分は変わりたくない。デフォルトは強い。ただ、その性に従っていたら、動物と変わらない。

3つめは、だから、政治家も組織のリーダーもそうした現実を直視したうえで改革を仕掛けていかなくてはならない。強引に突破するのもあるだろうし(既成事実ができてしまえば慣れてしまうのも性である)、目の前のことを乗り越える想像力を盛り上げて自分事として共有できればなおさらいい。「正論」だけでいいならリーダーはいらない。それが分からないから野党も評論家も教師もダメなんだろう。