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インフルエンサーの時代:Careful for being influenced

コロナ禍で減ったと言いながら「ひな壇芸人」は頑張っているそうだ。ニュース的な番組でも専門家でもないコメンテーターが頻繁に登場する。更にそれがネットのニュースの領域にまで広がって、例えばYahooでも「○○がこう言った」という見出しを頻繁に見るようになった。

昔から選挙でも知名度先行であることはよく知られるが、情報過多で何かフックがないとテレビやニュースを読んでもらえないという環境がそれを加速する。先週WSJが特集したFacebookの闇シリーズでも、トランプ前大統領、Jr.やズッカーバーグCEOを含めフォロアーが多いアカウントの問題投稿の検閲は緩くするXCheckの存在が暴かれていた。インフルエンサーはビジネス拡大に欠かせなくなっている。

逆にいえば、自分で考えることをやめて、芸人の言葉にうなずく(あるいは徹底的に非難する)ことで済ませようとする。AIはそれに輪をかける。同じようなニュースがますます配信され、ますます考える力がなくなる。自分で考えようとすればいくらでも調べることができるのに、より手軽さを求める逆説的な時代になっている。Thinking is very hard work. And the management fashions are a wonderful substitute for thinking. ドラッカーが指摘したのは経営者に対してだったけれど、世の中がどんどん一部のインフルエンサーに収斂するとすれば、ダイバーシティなんてなんなんだろう。

そもそも、そんなことを憂いているのは芸人のコメントを一杯見ているからだろうって?う~ん。