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ワクチンを打っても生活が変わらない理由:Why are we still uneasy?

パラリンピックの閉会式のパリ、最近の大谷君の試合をテレビで見て、「密だ!」「誰もマスクしてない!」と思った人は多いだろう。実は、アメリカでは新規感染者が相変わらず4万~10万人毎日出ている。一方、日本のワクチン接種率もアメリカ並みになったとはいえ緊急事態宣言は変わらず、ニュースは医療崩壊を叫び続けている

いったいこの差は何だろうと考えてみると、結局怖いのはコロナという病気そのものではなく、コントロールできているかどうかだということに気づく。「コロナはインフルエンザと同じだ」と言った人がいたが、病気そのものはそうかもしれない。しかし、そのあとが全く違う。

個別の従事者頼みで、医療というインフラが2年たってもコロナをコントロールできていないのが日本なのだ。だから、ワクチンを打ってもいまだに安心できない。必要なのは根本的な医療体制の見直し、つまり法律や条例の改正であって、何とか庁を作るとかいう問題ではない。

水道も電気もそうだが、インフラは影響が大きいから問題があっても小手先の対処で何とかしのぐことが多い。既得権益者の抵抗が強ければなおさらである。ATMだと大騒ぎするのに、医療体制の不備は見逃されているのはそういうことだろう。

考えてみれば「選挙でちゃんとした議員を選ぶ」ということができていなかったこと、民主主義のインフラ作りを怠っていた私たちがしっぺ返しを受けているということなのかもしれない。ただ、頑張っている国会議員や知事、市長もいることは確かである。私たち次第で、日本はよくなる余地がまだまだ大きい…っていうのは楽観的過ぎますか?