BLOG

1on1の本質的問題:手段か目的か?

手段の目的化という話は、このブログでも何度か取り上げている。ここでもそうか、と思ったのは1on1ミーティングの話を聞いた時。

パーソルの調査によると「社員の29%は(期初に立てた)目標を忘れており、常に心にとめているのは17%にすぎない」、だから1on1で思い出すんですと講演者の一人は指摘していた。

のけぞった。その理由は2つある。(1)そもそも目標なくて、みんな何やっているんだろう?(2)忘れるような目標ならなくてもよくない?(3)忘れるのが悪いのではなくて、忘れてしまうような目標を立てて「目標管理制度」と言っているのが根本的に間違ってないか?思い出すと何かいいことあるの?

もちろん1on1はいいこともたくさんあるので全否定するつもりはない。でも、会社で何年も働いているのに「目的をはっきりしましょう」なんて言われると、旅行に出かけて3時間くらいたってから「行き先をはっきりしよう」と言われている気分になる。

自分の評価に直結する目標すら忘れてしまうのだとすれば、パーパスなんてどうなってしまうんだろう?