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IP留学 ESSEC Business School@フランスより

みなさま、こんにちは!

M45の山川結貴です。

8月よりパリに住み、KBSの協定留学校先の一つ、ESSEC Business Schoolに通っています。


8月はESSECで開催されたフランス語の集中講座を約1ヶ月間受講し、

9月に入ってからはESSECで目玉の大人気の講座「Luxury Retail Management」という集中講座を受講しました!

今回は、2つの講座を受講し、私が経験したカルチャーショックやinterestingなことをご紹介したいと思います。


①8月のフランス語の集中講座について

 私はBonjour(こんにちは)とMerci(ありがとう)しかまともに話せないため、Beginnerコースを受講したのですが、何もかもがチャレンジングでした。
 まず、そもそも教え方が全く日本のプロセスと違い、戸惑いました。
 日本では、文法や単語から始まり、沢山の例文を学ぶことでフレーズ暗記をしていくと思いますが、この講義では文法は最初の1週間は一切触れずにひたすら自己紹介文を作成し、読み上げ、ペアで練習しまくるというものでした。
 一度しか経験できないので、どちらの方が良かったのかはもはやわかりませんが、このフランス流(ESSEC流)の学習方式は、最初こそつらいものの、かなり実用的に思いました。
 しかし、文法も単語も知らずに読んでいただけだったので、自己紹介はもはや呪文でしたが、おかげさまで自分のことくらいは少し様になったフランス語で話せるようになりました。
 
 次に、発音です。「r」の発音は英語と違い舌を巻かない不思議な発音であることは有名だと思いますので、その他をご紹介します。
 フランス語もアルファベットを使いますが、いくつか読み方が全く異なります。例えば「y」は「イグレック」と読みます。「w」は「ダブルブイ(Doubel V)」です。イグレックは意味不明ですが、ダブルブイは、確かに、という印象ですね。
 ちなみに、私のファーストネームは「Yuki」なので、「y」は重要なアルファベットとしてすぐに覚えました。笑
 
 最後に、数字の読み方です。1(アン)2(ドゥ)3(トワ)、、のっけから何もかもが違います。その上、70以上が大変なことになります。
 70は「60 10」と表現し、その後71は「60 11」72は「60 12」と続きます。そのまま平和にカウントアップが続くかと思いきや、80のことは「4 x 20」というのですよ。81は「4 x 20と1」です。すみませんが、さすがにこれはお手上げでした。笑

 おまけで、学習の中でフランスらしい面白かったことは2つあります。

 一つは短い会話の学習動画がラブストーリーであるということです。
 動画の内容は、道で偶然出会った初見の男女の2人が、自分の持ち物や趣味などを話しているだけなのに、どんどん顔が近づき。。最後は肝心なところで趣味が合わず、気まずい雰囲気になり、解散する、というもので、約3分間の動画です。
 もう一つは、自分の家族構成をフランス語で紹介する、というテーマにおいて、3等親までの親戚を紹介する際に、2組に1組くらいが離婚した血縁者やLGBTである、ということです。もはや日本語でも説明できる自信がありません。笑


 ②9月の集中講座「Luxury Retail Management」について(Denis Morisset教授)

 有名なLuxury Brandを挙げてみて、と言われたら、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。おそらく、最初に挙げた3つは全てフランス発祥のもの、という方が殆どではないかと思います。Chanel、Celine、Dior、Hermes、Luis Vuitton、Saint Laurentなど、100年以上の長い歴史を持つ伝統的なブランドがやはり有名だと思います。

 本講義では、その発祥のストーリーや、彼らがどのような困難を切り抜け、工夫して成長してきたのか、という基本的なところから、それらブランドのKSFの共通点を抽出し、学んでいきました。また、伝統的なブランドだけでなく、ここ数十年で人気を出してきた新興のLuxuryブランド(日本発祥の物だとKENZOなど)のマーケティング戦略なども学ぶことができ、視野の広がる非常に充実した時間となりました。

 Denis教授の講義自体も素晴らしかったのですが、80名の18ヶ国から学びに来た学生によるクラスディスカッションや意見交換の時間は様々な文化的なギャップによる違いを肌で感じながら学べたことは、まさに留学でしか味わえない喜びでした。

 ちなみに、Denis教授の奥様が中国人のマーケティング会社の経営者であるため、近年の中国での爆発的なLuxury Brandへの市場拡大について、洗練されたインサイトも共有いただきました!この話題には中国人の方も大盛り上がりでした。

 学んだことが盛りだくさんだったので、まとめて記載することは難しいのですが、最後に簡単にInterestingだと思った点を記載します。

 ・Luxury BrandのKSFはセルフブランディングではなく、コラボレーションであること

  特に、新興のLuxury Brandだけでなく伝統的なLuxury Brandとっても例外ではない、ということ

 ・地域によってのファンションに対する価値観の違いが想像以上に大きかったこと

  (例)欧州の方は針が動く伝統的な時計を好み、アジア人はスマートウォッチの着用を好む

 ・Luxuryは、形を成さないものであり概念である、ということ

  Luxury Brandはみな印象的なロゴを持つが、Brandとは顧客が見分けられることにあり、Luxury Brandにとって大切なのはLuxuryさを醸す歴史やストーリーである。故に、Luxury Brandは多角化が進み、現在はホテル業を始めとした不動産ビジネスが次なる「金になる木」として注目されている、ということ

 以上、非常に長々と報告してしまいましたが、ここまで読んでくださった方、誠にありがとうございました!

 インプットも大切ですが、時間を作って一度学んだことを言語化するのは、知識の定着にとても効果的で大切なことですね。

たまたまですが、このタイミングで、ブログを書かせていただいて良かったです!ありがとうございます。

10月からは、毎週の講義を3種類控えており、これもとても楽しみです!

では、また12月にブログにてお会いできればと思います。

À bientôt!!(ア・ビアントゥ!!/また会う日まで!またね!)