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ホームコートアドバンテッジを活かす:We should take advantage of being Japanese in Japan

ホームコートアドバンテッジ(略してホームアドバンテッジ)はサッカーでも野球でもある。慣れだったり、ファンの声援だったりしてビジターである相手チームに対して見えない優位があることを言う。

翻って、グローバル化と言われながら海外留学が減っている中で、日本にいる私たちはホームアドバンテッジを活かしているだろうかと思う。ご飯がおいしくて日本人に生まれてよかった、ではない。無知な外人をぼったくれと言うのでももちろんない。

諸外国から日本に来る観光客は総じて日本大好きである。文化が違うと言うこともわかっているから腰も低め(もちろん全員ではない)。日本を知りたいと前向きで、うまくコミュニケーションのチャンスをつかめれば、海外に行かなくても色々な国の1次情報がいくらでも取れる。そんな工夫を私たちはあまりにもしていない。お金としてしか見ていない。

ニセコの話は何度もしたが、つくづくそう思う。ノルウェーやスウェーデンから片道30時間かけて来たおじさんたちはとっても日本のことが好きだ(今は白夜ということもある)。チェコから来たカップルと話していたら、「プーチンに対抗する人は全て尊敬に値する」と割り込んできたオーストラリアのおじさんもいた。「日本の女性は世界一メンテナンスコストが低い。I’m serious!」とのたまわる香港のヘッドハンターにも会った。

海外を回ってでしか感じられない事はもちろんある。しかし、日本人が日本にいるアドバンテージ、すぐ目の前にあるチャンスを逃す手はない。企業はもちろん、視察旅行ばかりをを楽しみにしている首長さんや議員さん(およびその子弟)に是非考えていただきたいなあ。