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グローバルスタンダード問題:Do we abandon all Japanese practices?

ニセコの話題ばかりで恐縮だが、人種の坩堝と化したこのスキー場では何かとグローバルにつなげてしまう。ときどき行儀の悪い人もいて、かちっとする経験もそんなきっかけになる。

行儀悪いなんて言っているのは日本人が律儀すぎるからで海外では普通ですよ、という人もいるかもしれない。だから日本もそれに合わせなくてはいけないのだろうか?

「リストラとは自分の手札をよく見て、役に立つものと立たないものを見分けること」とは塩野七生氏の指摘だが、海外に学ぶというとき、多くの場合私たちは「全取り替え」ことを前提にしてる。グローバルスタンダードという名の下にいつの間にかいいカードも丸ごと捨てようとしているのが今の日本(企業)ではないかと考えたりする。フィンランドのシベリウス音楽院のトップが日本から大勢来る視察者に対しての言葉は象徴的だ「教育は本来それぞれの地域の文化や歴史に根ざして、独自に組み立てるべきものではないでしょうか」(日経2022/11/6)。

Rythmというスキー店はニセコに2店目を出した。店員に日本人はいない。海外の人たちがいかにお金を落とすかを示している。5年もしたら「日本の良いところ」はどうなっているだろうか?