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AIBワルシャワ便り(前)

世界最大の国際経営学会Academy of International (AIB)が2023年は7/5-9でワルシャワで開催された。AIBとしては久しぶりの対面開催で多くの友人たちに会うことができたし、KBSの同僚で国際経営の世界的権威の浅川和宏先生が総責任者を務め大活躍だった。

ポーランドという国のことはあまり知らなかったが、長年にわたって大国に蹂躙されてきた歴史がある。ワルシャワの代名詞にもなる文化科学宮殿(写真)はスターリンが作ったことは象徴的である。

コロナだけでなくウクライナ、ロシア、中国とアメリカなどの問題をふまえ「International Business Resilience under Global Disruptions」が今年のテーマだった。

驚いたのは、中国からの先生も多数参加している中で、中国を公然と批判するような講演が結構あったこと。特に反論もなく、皆がそれを当然のように聞いていた。

もう1つ面白かったのは、下に添付する地図。青は西側寄り、赤は中国寄りとすると、アメリカ人のスピーカーは「韓国は経済は中国、防衛はアメリカでどちらに転ぶかわからない」と言い切る。

アカデミックだからというのもあるだろうが、お茶を濁すようなことを言っても講演の価値がないということなのだろう。そして「言ってみないと」聴衆がどう反応するかはわからないと改めて思った。政治とは忖度ではなく駆け引きなんだと。

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