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Howの復権(前): We need to pay renewed attention to “how”

バブルの頃はハウツーものが流行った。「どうしたら女の子にモテるか」「どうしたら出世するか」という類である。そのあたりの興味は30年経った後も変わらないと思うのだが、ノウハウものをあまり見なくなった気がする。バブルで懲りたこともあり、世の中では「そうした安易なhowはよろしくない」という風潮があるのではないだろうか?

一方、特に企業の世界で人気があるのは「どうなりたいか」「なぜそれをやるのか」といったwhat そしてパーパスと呼んだりもするwhyである。

しかし、ここに大きな問題がある。what とwhyだけでは企業は良くならない。「大企業病だ」「企業文化をイノベーティブに」「パーパスだ」とお金を使っている割にはあまり変わっていない企業が多くありませんか?

実はwhat もwhyもみんなわかっていたりする。しかし、どのようにしてwhat に近づけるか、whyとつなげるかがわかっていない。実は改革の本質はhowにある。組織は人間でできているからである。有名なTED Simon Sinekは「ゴールデンサークル」を使って、人を動かすときにwhyの重要性を語ったが、実はそのwhyをどのように人に伝えるかをスキップしてしまっている。

言い方を間違えて恋人や配偶者と揉めた(最近では蛙化というらしいが)のは私だけではないはずである。そんな気であろうがなかろうがhowこそが人間を動かす。いい方にも、悪い方にも。