大震災の時によく使われたのは「想定外」と言うフレーズ。コロナも、ロシアのウクライナ侵攻もそうだろう。だから備えろ、という人が多い。
「想定していないことに備えられるわけはない」そう喝破したのは、南極基地を率いた西堀栄三郎氏。同じように「マニュアルを作ると、何かあった時にマニュアルのどこかに書いてあるのではと探すようになる」と指摘したのは社会学の大家カール・ウァイク教授。
その意味で、プロアクティブであることと同じかそれ以上に実はリアクション力(リカバリー力と言ってもいい)が重要になっているのではと思う。どうしたらリアクション力が高められるか?西堀流に言えば「目的に向けて頭を使え、終わり」。
ただ、間違いなく言えるのは「準備した」と言って満足した瞬間から思考停止と危機が始まること。そして、もう1つ重要なのはプラスの「想定外」もあると言うこと。1点取られるのと、1点取り損なうことは同じのはずだが、後者は見逃されがちだ。マイナスの「想定外」ばかりをを恐れてビクビクしていたら、毎日がつまらない。
想定外があるから成長があり、楽しいんだとあらためて実感した北海道ワーケーションから一昨日無事帰京しました。社会復帰中。