2022年ANAの株主用カレンダーが届けられた。つい最近ANAは冬のボーナスなしと報じられたばかりなのにである。
昨年は、もう発注したんだからなどと一応言い訳はできた。今年はいったい何なんだろう?調べてみるとANAは約725,000株主がおりその半数が個人。仮に1カレンダー当たり1000円とすると7億円以上を使っている。社員約46,000人で割れば15,760円。
これを少ないと取るか多いと取るか。ただ、実際のコストは写真、上質紙や印刷、配送だけでなく、企画、そのための社内会議など多岐にわたる。もしなくしていたら社員に配った10万円もだいぶ増えたのではないか。
さらに驚くのは、ANAはSDGsを堂々と謳っていること。全部とは言わないが、カレンダーの多くは実質ゴミ箱行きになるとは想像もつかないのだろうか?それとも「毎年恒例」だから役員は知らないんだろうか?
「当社は変わる」「SDG」「イノベーション」と言っている経営者は、まずカレンダーをなくすことから始めたらどうだろうか?「これは日本の文化だ」「株主(顧客)に喜んでいただいている」とおっしゃるのであれば、一度有料にすることをすすめたい。どれだけ売れると思いますか?もちろん企業間の買い支えは無しで。