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EMBA Cafeの講演(1):不確実性と経営

EMBAの卒業生向けにZoomで講演をさせてもらった。久しぶりの面々に会えた。タイトルは旬の話題っぽく「不確実性と経営」。実は私が3学期に2012年から(2014年からは英語で)教えているクラスのエッセンスをアップグレードした内容。

一言でいえば「未来を予測することは不可能」と割り切ること、そして「想定外に備えるとは普段の実力をあげる」しかないということ。これはこのブログでもたびたび書いている

AIを含めツールで予測できることはもちろんある。しかし、経営に限ってはそれに大枚をはたいてもほとんど意味がない。毎年お正月の新聞には有名経営者や専門家の「今年の為替予想」「株価予想」が必ず出るが「実際との比較」が決して出ないのはそういうことだろう。

そして、結局どんなに精緻な予測でもそれを見て解釈しているのは過去の経験に培われた目であり頭である。「過去の成功体験」は上司の悪口の常套句。未来未来と大騒ぎするよりも過去をしっかり評価・清算した方がいい。なぜ自社(自分)は成功したのか?をしっかり因数分解できる会社は、不確実性下でも強い。

これが3つのキーポイントの1つ。残りは次回以降に。ありがたいことに新たに3名が「本社プロジェクト」に関して連絡をくださった。まだ遅くありませんよ。