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情報共有が進まない理由:Knowing doing gap

コロナ対策の遅れは情報共有を進めないことが理由だという意見は今も変わらない。ただ、情報共有が課題であるという話は多くの企業で出る。頑張って仕組みを作ったのに全く使われてなという話も聞く。

先日の超優良企業の幹部研修でもやっぱり出た。その原因は忙しいこと、縄張り意識などがあげられており、情報共有に関するインセンティブが問題としてあげられた。

どうして誰もがするべきであると思っていることが進まないのだろう。たいしてコストがかかるわけでもない。大体こうした話は「総論賛成、各論反対」とか言ってうやむや終わることが多い。

しかしよく考えてみれば「やったらいいことはわかる。時間もたっぷりある」のにできないことはたくさんある。健康に気をつけたらいいことが分かっていても揚げ物ばかり食べているとか(最近なぜ鶏のから揚げがこんなにふえたんだろう)、読書したほうがいいことが分かっていてもできないとか、早起きして空いた電車に乗ったほうがいいとか…。面白いことに、できている人はできている。

実は本当の問題は時間でも縄張りでもなく、やったことがないからではないか?やらない習慣からやる習慣にすることは夜型が朝型になるくらいハードルが高いのだ。その高さを「みんな分かっている」とばかりに過小評価している。最初は強制して習慣にしなければだめだろう。逆に習慣になれば忙しくたって情報共有はできる。だって、どんなに忙しい部署でも餓死者が出たという話は聞いたことがないじゃないですか。