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東京オリンピックという外圧:The effects and side-effects of outside pressures

このところワクチン接種のスピードが猛烈に上がってきたと感じる。これ自体は大歓迎だ。ただ、何か月も前から分かっていたことがなぜこんなにドタバタになるのだろうか?

一言で言えば準備不足。つまり準備不足→目の前の仕事に大忙し→将来に目が行かない→準備不足という悪循環を、マスクにはじまって1年も前から繰り返している。東京オリンピックという外圧がなければいったいどうなったことだろう。

その意味で企業においても外圧はうまく使えば効果がある。日産の改革はゴーン氏自らが外圧/敵になって社内を動かした感がある(今は本当の敵になってしまった)。しかし、しょせん外圧である。自ら考え、動く力が上がったわけではない。さらに言えば、目の前の外圧対応に大わらわで次のステップどころではなくなることも多い。

WSJでは連日アメリカ企業のアフタコロナの消費盛り上がりが報道される。一方日本はいまだにコロナと東京オリンピックほぼ一択。そのあと、私たちはいったい何をしようとするのか?Go to の復活もいいけれど、今から備えておかないと、またぞろ同じ失敗を繰り返してしまう。

気晴らしにでかけた海でトンビにお弁当を取られそうになった。人間も鳥も、目のつけどころが大事だと思わされた次第。焦って食べるお弁当がおいしくないのと同じように、焦ってする努力は実りが少ない。