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失敗したら変えればいい (下): Opportunity cost

個人も組織も変える力、つまり修正力があるかないかがスピードを決める。資源が限られていればなおさらそう。

修正力があればどんどん新しいことを試せる。なければ(そもそも修正ということを考えたこともなければ)、成功案をち密に練ろうとなる。タイミングを逃すだけでなく、時間と労力をかけたからもったいなくて変えられない。悪循環。先が読めない時代とはそもそも成功案がないということを忘れている。「こんなに慎重に考えたのにダメだった」というアリバイ作りは意味がない。

さらに言えば、本来もっと意味のあることに使える時間やエネルギーを計画作りに浪費している。しつこいほど言いたいが、こうした機会損失に関する感度が弱い組織が多くないだろうか。

4月になればまた「挑戦」なんてことを新入社員に強調する社長さん、真冬にそう言ってもいいんですよ。え、前例がないからダメ? 挑戦とは前例のないことをやることですよね?失敗したからといって驚かないでくださいね。挑戦の9割は失敗でできているのですから。そして、限られた時間や資源の下では失敗をたくさんしたほうが学びの量もスピードも上に決まっています。