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迅速な意思決定の3つの誤解(1)

意思決定についてはコロナ禍と合わせて何度も書いたが、まだまだ誤解があると思うので重要な点を3つ挙げたい。1回目はもともとの「迅速に決める」という点について。「0.01秒で決めます」と誇らしげに話す起業家もいる。

大きな誤解というか、当たり前だろうと思う。最後の最後に決めるのは誰だってそうだ。

「いやいや、うちの会社では決まるまでに何回も会議を開いています」という声もあるかもしれない。なるほど。それでは、そもそもその案件が「決めなくてはならない」と認識されたのはいつなんだろうか?最初に(現場で)声が上がったのはいつだったのか?もし取り上げられなかったのなら、「これは重要でない」という意思決定が迅速にされている。経営の知らないところで。

経営の意思決定とは「変化を感じる」ところから始まり「議題に取り上げ」「go/no-goを決める」さらには実行、結果を踏まえて見直すまで幾層にもわたる。ほんの一部を切り取って「迅速な意思決定」と気合を入れても意味がない。

ちなみに、今日は家内の誕生日。え、今日だけちやほやしたってダメ?