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就活と企業文化の「ねじれ」問題

現在就活がどうなっているかわからないけれど、きっと大変なんだろうと思う。学生も企業も。

日経新聞(2020/6/16)の「就活のリアル」というコラムで「自分に合った会社選び」のポイントとして給料や労働時間だけではなく「企業文化とずれがないか」を確認することが重要だとあった。企業サイドも同じことを思っているだろう。離婚のニュースでは「価値観のすれ違い」がほぼ定番の理由である。

一方、ダイバーシティを取り上げた7/20のWSJは「cultural fit」が差別(具体的には誰が解雇になるか)の言い訳になり易い、曖昧で危険なコンセプトだと指摘する。

考えてみれば、最近はやりのダイバシティにしてもイノベーションにしても「価値観の多様化」をうたい文句にしている。なのに「企業文化とずれがない」ことが重要な就職あるいは採用基準だとすればいったいどうなるんだろう。「個性」が重要だったんじゃないの?これはスタートアップでも同じこと。気が合うことは大切だが、喧嘩をしない(できない)ようなチームは先がない。

「懐の深さ」なんていう言葉は使いたくない。この「ねじれ」をどうしたらいいのか、地下鉄にどうやって電車を入れたのかと同じくらい(ネタが古すぎ!)、考え出すと眠れない。