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アクティビスト問題:Why do we think activit funds are evil?

「物言う株主」アクティビストが経営の問題として取り上げられて何年経つだろう。当初は「ハゲタカ」なんて言われたものだが、最近はそうでもなさそうである。それはアクティビストが参画するとその企業の株価が上がることに象徴される。

なのに、なぜ「問題」なのだろう?

アクティビストというと手練手管で企業から搾り取る金の亡者的なイメージがあるが、実際に言っているのはシンプルで極めて真っ当なことが多い。一番多いのは「不採算事業から撤退」だろう。

それに対しての企業の「総合力」「人が切れない」といった反応は一部わからないでもない。ただ、一部しかわからない。殆どの場合、不採算事業はいずれ撤退することになるし、カネボウの繊維事業のように儲かる他の事業(化粧品)の足を引っ張り、全体で沈むことすらある。

結局アクティビストが嫌われるのは、なんとなくわかっていたけれど目を逸らしていた問題に直面せざるを得なくなるからだろう。アクティビストの提案に反対する割に、現状維持以外の代替案もない。セブン&アイに対してのバリューアクトの提案は、内紛にまで触れている。結構面白くてはまっているという学生もいた。

「問題」になるのは、経営者が悪者になりたくないからではないかと思えてならない。「小さく嫌われるのを恐れて、大きく嫌われる」という話を聞いたことがあるが、リーダーは嫌われてなんぼ、嫌われることができないならリーダーになるべきではないと思うのです。