SMS初日(日曜)の朝8時、時差ボケもありあまり気合が入らずにでたHuman resource/Human capitalのセッションが思いのほか良かった。欧米でも人手不足は問題である一方、社員をリストラしなくてはいけないことはある。そこでのパートタイム社員の扱いがテーマだった。
パートタイム社員をどう維持し、活かすかという発表だけでなく、パート社員の入れ替わりが正社員にマイナスの影響を与える点が強調されていた。やめたらどんな人が採れるかもわからないし、また一から教育しなくてはいけない。
いつやめてしまうかわからないからパートタイム社員にはリスキリングとか、投資をしないほうが良いと思われがちだが、実際は逆だという。
要は関係(relationship)なのである。会社がパートタイム社員にも投資するということは「コミットしてますよ」「大切にしてますよ」というサインにほかならない。そしてパートタイムかフルタイムかにかかわらず、信頼と協力がなければ組織は力が発揮できないという、考えてみれば当たり前のことである。
「リスキリングばやりだが、もしかしたら新しいスキルも1年後には陳腐化するかもしれない。一方で人間関係は何百年も前から言われているが、今後も重要であることは間違いない」というプレゼンターに素直に頷いたのでした。日本の企業も政府も、なんか肝心なところ外していないといいけど。