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パリのラウンジで絡まれた話

論文発表もするイスタンブールでの学会(Strategic Management Society=SMS)にパリ経由で入ったのだが、イスタンブール行の便を待つ間のラウンジで30代後半くらいアジア人の男(奥さんもいた)に絡まれた。セキュリティのときに、カゴを片付けろと彼がいったのを適当にあしらったのが頭にきたらしい。

罵るばかりでなく体に触ってきたので「セキュリティー」と大声で呼ぶことになった。セキュリティーは来なかったが、流石にそれで収まった。

海外に行くと楽しいこともある反面、不愉快なこともある。ご飯が安く、美味しい日本でまったりと、という気持ちもわかる。「虫の居所が悪かったんだろう」と思うことにした。約10年前にやはり学会でイスタンブールに来たとき、日本語で何度も話しかけてきた若者にほっておいてほしいと強く伝えたら「俺の国で何してる!早く日本に帰れ」と逆ギレされたことを思い出した。

文化の違いとか、価値観の違いは海外に行けばよりはっきりと遭遇しやすい。綺麗事を言っているうちは表面化しないが、何かのときに火がつき、エスカレートする。仲良くしているうちは「ダイバーシティ」ではないし、「ダイバーシティ」を活かすとは全く理解できないときに問われるのだと改めて思った。

その後必要以上にカゴを片付けるようになっています。