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給料と自己肯定感 (後):The tricky relationship between salary and self-esteem

世界的に見ても日本の若者の自己肯定感の低さは以前から指摘されている(データは少し古い)。

最近でこそプレゼンテーションやコミュニケーション能力の重要性が言われるようになったが(ちなみにテキサスの小学校では「show and tell」という自分のとっておきを自慢をするプログラムが恒常的に走っていた)、謙虚さを重視し、「能ある鷹は爪を隠す」的な「自分を低く見る」ことがいいという文化はSNSによって逆に強まった感がある。目立つと炎上してしまう(少なくとも匿名でディスられる)から、多くの場合自分ではなく食事やペットに頼る。

こんなことを思ったのは、(本屋大賞に選ばれた)『汝、星のごとく』をたまたま読んだからかも知れない。周りにからめとられていくのは、周りが悪いのか、それとも自分があきらめているからなのか?男尊女卑が女性の自己過小評価につながっているとすれば残念でしかない(定年になって初めて自分の市場価値を知る男性ももちろん残念である)。

個人的には2回しか転職をしていない(しかも、2回とも給料は下がった)ので大きなことは言えないが、自分の限界を自分で決めてしまうことはやめにしませんか?「ゴムひもはどこまで伸びるか?」なんて、クラスで聞いたりしています。