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ビジネススクールの教員は「伯楽」か?(前): What is the real value of business school professors?

「伯楽」という言葉がある。馬の素質を見抜く人という話から始まり、様々なスポーツのコーチで使われることが多い。北島康介選手を育てた平井伯昌コーチ、イチロー選手の素質を見抜いた仰木監督などである。

その意味でビジネススクールの教員にも一見当てはまりそうだ。が、そうではない、いやそうであってはいけない。学生はウマではもちろんないし、スポーツ選手でもない。「水泳は向いてないから、サッカーに転向すれば?」なんてアドバイスをして有名になったコーチを聞いたことがあるだろうか?

MBA課程にいる学生の多くは大企業に行くのか、スタートアップに行くのか、リーダーで引っ張るのか、リーダーを支えるのか、様々なタイプがいる。自分がどのタイプかわからず模索していることも多いし、方向転換を悩んでいることもある。一見素質があるからと言ってそれが本当にやりたいことかどうかも分からない。医師から転身した作家は意外に多いのである。

伯楽でないとすれば教員の価値とは何だろう?知識だけならいくらでも本(あるいはYouTube)がある。どう思いますか? (続きは来週)