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デジタルの組織的インパクト:SMSロンドン2日目

「デジタル」は世界中のバズワード。さまざまなセッションで登場した。意外に見落としているなあと思ったのは、デジタル化によって現場がデーターにアクセスできる「分権化」の側面と、多くのデータを結集してAIなどで分析、最適な決定するという「中央集権」の両面があるということだ。

データによって仮説検証が容易になり、現場の創意工夫が刺激されてモチベーションが上がることこそがDXの本質だと個人的には考えている。もちろん全てではないし、どのくらいのタイムラグを見ればいいかという問題は残るが、そうした問題も(現場主導の)実験・仮説検証データが蓄積されていくことでますます解決の方向に向かうだろう。

これが組織的に何を意味するかと言えば、今まで「経験と勘」で自分の部下や部門を仕切っていた管理職は不要になるということに尽きる。デジタル化に反対するのはこの層が多いと言われるのも、本能的にそれが分かっているのかもしれない。そしてこの問題は、役員や経営陣にもかなり当てはまるのではないか。部長と担当役員って、何が違うのかとか。

デジタルが大企業の社員、そして管理職にスタートアップの創業者と同じように考え、ふるまう舞台を提供してくれ、その結果も残酷なほどはっきり出るようになる時代がそこまで来ている。転職や再就職の時に「私は部長ができます」という笑い話がある。定年後の末路として取り上げられることが多いが、30代や40代の管理職でもそのまま当てはまる。あなただからできること、あなたの価値は何か?

月曜は国葬なのだが、学会にこもっていると何も変わらなかった。いいような悪いような。