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VRでの授業可能性:SMSロンドン1日目

9/16金曜日、ロシアを迂回して15時間かけてロンドンに着いた。就職活動中にロンドンビジネススクールに呼ばれて以来なので、22年ぶり。BBCはエリザベス女王のニュースばかりだが、街は落ち着いている。

土曜日の午前中には早速予約しておいたINSEADの主催のVRのクラスに関するセッションに出た。SMS(Strategic Management Society)ミーティングの正式開始前の早朝にもかかわらず30人強の出席者がVRゴーグルで臨場感あふれるクラスを疑似体験。

モーションシックネス問題があるので、今の技術では20分が限界だそう。面白いのは「元々意思決定のバイアスなどを実感してもらうために始めたのだが、実際に食いついたのはオペレーションの先生」、つまり360度でのVRは工場見学の代替に十分になるということ。実際にそう感じたし、アバターを設定すれば、リアルタイムでネゴシエーションや意思決定のダナミックなプロセスが再現できそうだ。

何よりすごいのは、VRによって各人のデータが集められるということらしい。「カストマイズが可能になる」ことが強調されていた。ちなみに、メタのVRゴーグルはメタにもデータを取られるので使っていないとか。

すごいと感じる一方、ある先生がVRで得意げに展開したケースは「これ、ビデオで十分じゃん」と思ったりした。ただ、やはりこういう方向にいくのだろう。INSEADでは入学者全員にVRゴーグルを配る計画が進行中だという。色々やってみて、失敗して、学んでいるそうだ。新規事業ではよくそんな講義するけど、やっぱまず隗から始めないとなあ。