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続・企業訪問(プロパティデータバンク様)

M44 清水ゼミの土屋です。

現在大学は夏休み期間中ですが、修論・資格試験勉強・渡印に向けた準備(授業の一環で1週間強)と充実した日々を過ごしております。

さて、アイリスオーヤマ様に続き、先日清水先生の高校の同級生でいらっしゃるプロパティデータバンク株式会社代表取締役会長の板谷様に清水先生と清水ゼミ生を中心としたM44で企業訪問させて頂きました。

板谷様は大手建設企業の社内ベンチャー制度を活用され2000年に不動産管理のクラウドサービス事業として同社を設立、2018年には旧東京証券取引所マザーズ市場に上場されているとともにASPSaaSアワード総合グランプリ、ポーター賞、JFMA賞功績賞など数々を受賞されております。

当日は不動産管理DXや社内ベンチャー制度の醍醐味についてお話をお伺いすることができました。その中で社内ベンチャー制度について印象深かった点を1点あげさせて頂きます。

それは「資産と精神の分離」です。

元々勤務されていた大手建設企業に対して同社立ち上げ時は有形・無形資産の協力があったとのことでした。具体的には元オフィスの一部分使用・特許における独占使用権・登記、労務処理・営業先の紹介(情報提供まででその後の営業活動には関与しない)などです。協力といえども創業当初より全て有償だったので独立した企業同士の関係は保たれていたそうです。

一方、「協力」の裏返しとして「甘え」が生じてしまう可能性があると私は思っておりましたが、お話をお伺いすると「スピリッツ」は独立していたとのこと。立ち上げ後3年以内に元の会社に戻ることも可能であったが、カーブアウトしご自身も転籍することが前提だったそうです。元々の会社の一部資産を有償でゼロベースからよりも効率的に使用しつつも、転籍する覚悟を持って事業に取り組む、そのような資産と精神の分離をしていた仕組みそのものが大変勉強になりました。

私は企業派遣としてKBSで学ばせて頂いております。自社において社内ベンチャー制度は本年度から導入されおりタイムリーにお話を伺えました。板谷様のお話を参考に今後当社で制度をどのように進化させていくのか、「資産と精神の分離」を当社なりにカスタマイズしながら活かしていきます。