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記事の読み方(2):知識はググればよいか?

最近の教育や就職で取り上げられることの多い「考えさせることが重要」「学歴は関係ない」という指摘は正しいが誤解を招くと思う。

なぜなら、短絡的に「知識は不要」「ググればよい」といった間違った考え方につながるからである。確かに知識や経験は固定観念につながるが、一方で知識や情報がなくてどうしてチャンスを見つけられるのだろう?

例えばスタートアップのピッチ大会などを見ていて、ホリエモンやVCのコメントを聞いていると、彼・彼女らが圧倒的にすごいのは情報量である。海外でこうしたサービスがある、○○はここがダメで失敗した、このポイントは考えたかといった指摘はなるほど、もっと勉強しなければと思わされる。

アメリカのスタートアップや有名VCの経営陣を見るとスタンフォードやらハーバードやらの有名大学卒が綺羅星のように並んでいる(ドラマ「スーツ」もそう)。一流大学には(教授や他の学生を含め)考え、創造するための土台となる知識や情報を得る環境がより整備されているからだと思う。

「Chance favors prepared mind」。ネットが普通になったからこそ記事をどう読むかと同じくらい、どれだけ読むか、そしてそれを習慣化できるかがより大切になっている。質は大事だが、同じ質だったら量が勝つ。スケールが大事なのはスタートアップだけではない。