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笑点と米最高裁の共通点:A commonality between Shoten and the US Supreme Court

先日桂宮治師匠の独演会を見る機会があった。「あの席は誰かが死なないと空かないので、オファーが来た時、え?誰が死ぬの?って思いました」。現在中絶判例を覆すかどうかで大騒ぎになっている米最高裁の判事の交代理由の殆どが死亡だという話を思い出した。

それなりに若返りも進んでいるが、毎年1歳ずつ平均年齢が上がっていく。笑点のホームページは84歳の木久扇師匠を筆頭に年齢順に並んでいる。加入順と同じなのは当然だ。

政治も経営もそしてテレビの世界も老害問題、そして引き際問題が取りざたされて久しい。ただ、笑点を見ていても若いほど面白いわけではない。「オマハの賢人」ウォーレン・バフェットは91歳(相棒のチャーリー・マンガ―は98歳)。彼らの金言を聞こうと毎年大勢が詰めかける年次総会の勢いは廃れる気配がない。

男女差別問題が最重要だという考え方は変わらないが、その次は高齢者問題だろうと思う。若年層が虐げられている一方、年寄りをどう使っていくのか?逆に年寄りから見ると、嫌われることなく役に立つ、あるいはかつての村の長老の様に頼られる存在になるにはどうしたらいいのか?

こんなこと考えるのは自分が年を取ったからだろう。考えたくない、でも考えないといけないことは多いなあ。