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「選択と集中」から多様性の時代へ?Focus and (not or) diversity

日経のWebに表題のような記事が掲載されていた。「選択と集中」が日本でいつから語られるようになったのわからないが、GEの成功にあこがれた日立あたりが30年以上前に言い出したのだと思う。それから、企業も世の中も「選択と集中」になったのだろうか?

総合商社は相変わらず頑張っているし、アイリスオーヤマはPCまで出すようになっている。ドンキやドラッグストアは食品を売って成長。日立だって本体は少しスリムになったものの、昨年末で連結子会社だけでも850社。他の大企業も同じようなものだろう。一方で政治や公共手続きはコロナ禍で露呈したように「多様」なやり方が混在して相変わらず無駄が多い。

10年以上前に「やってみなければわからない」という趣旨の本を書いたが、シリコンバレーも含めリーンスタートアップ、実験(A/B test)、結果としての多産多死の新規事業開発はとっくの昔から当たり前。少なくとも企業活動に関する限り「多様性」と「選択と重視」はorではなくandなのは常識だと思っていた。

ちなみに、4/10付け日経本紙のタイトルは「マニアックさ日本の武器」。こちらの方がはるかに納得感が高い。「流行り言葉」は使うだけでわかったつもりになる。最近では新規事業をやっていれば「両利きの経営」だと満足してしまっている経営者の方々も多いように見受けられる。

ただ、話はまだ途中。「外食はやたらチェーン店ばかりになってない?」と思ったあなた、次回をお楽しみに。