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「プロ」って何だ?

アメリカ時代のランチは研究室で(家内曰く、前夜の残りの)「しりとり」弁当を食べることが殆どで、最近はその習慣が復活した。「しりとり」ではないが、スポーツ新聞系のサイトを見ながらは昔と同じ。

そこで目にしたのが「福留が明かした阪神のクビ通告、8年間やって、話はたった10分…」「功労者に冷たい仕打ち」といった見出し。

福留選手で言えば年俸1.3億円に対し打率.154。外資系金融ではメール1本で、(MLBはフォローしていないけど)NBAならシーズン途中でクビだ。当然と思うが、記事は言外に「長年の功績に報いろ」「もっとプロらしく扱え」といっているし、本人もそう思っているらしい。いったい「プロ」って何だ?

日本のプロスポーツの世界では実力主義ではなく、自分たちの狭い特殊な世界を意味しているようだ。考えてみれば、今の実力よりも昔の業績がこれほど重視されるのは不思議なことだ。Netflixは「家族ではなく、プロチーム」を標榜しているが、「プロ」っていう言葉は(NHKの番組でもわかるように)本当にいろいろな使われ方をしている。阪神の場合は、エンタメの話題提供のプロかな。