清水ゼミM42の山岡です。
現在私は戦略コンサルティングファームのA. T. Kearneyが主催する「実践コンサルティングプロジェクト」という授業を受講しており、今年は食品小売業に対して戦略立案を行っています。
講義で印象的なものの1つは「顧客の細分化・具体化」の重要性です。例えば、競合にスーパーマーケット市場のシェアを奪われているという事象が仮にあったとします。その顧客は具体的に単身世帯なのか家族世帯なのか、年齢層はどのくらいか、スーパーに求めるニーズは何かなど、どのような顧客が自社に来なくなっているのかを検討しなければ、問題の本質が見えてこないということが改めて学びとなりました。
つい先日、還暦を迎える父にお祝いは何がいいか連絡をしました。定番の赤いちゃんちゃんこを送ろうかと考えていましたが、父曰く「赤いスポーツカーがいい」とのことでしたので、そっと電話を切りました。
事前にこの授業を受講していれば、多様な顧客ニーズがあるという寛容な心で、もう少し会話が続けられたような気もします。
ただ、60歳の方が一様に赤いちゃんちゃんこを求めていないように、どのような顧客がそれぞれスーパーマーケットに何を求めているのかを再度熟考し、プロジェクトを進めていきたいと思います。