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新聞の「読み方」を考える(2)

今日は「東大に企業家精神あるか」という2020年5月9日の日経新聞の記事。「起業というものを通じリスクテークやチームプレーを学ぶことで、学生のマインドは変わるはずだ」という指摘があった。

なんとなくわかる。でもおかしい。たとえば、「リスクテーク」って、学べるものなんだろうか?私が知る限り、口で何と言おうと「リスクが高い」と本気で思って起業した人はいない。グノシーの福島さんのように「なんとなく」始めたか、イーロン・マスクのように「絶対成功する」と思って始めたかのどちらかである。リスクに気付くのは大体始めた後。学べるとすれば「やってみないとわからない」ことではないか?

起業を通じてチームプレーを学ぶというのも変だ。そもそも、小学校か中学校で学ぶものだろうというのが1つ。そして、自信過剰なリーダーが起業で学ぶことができるとすると「自分の限界」あるいは「1人では何もできない」ということではないかというのが2つ目。似ているけど根本的に違うと思う。藤田さんが「クラスメートだったら堀江さんとは付き合わなかった」と言うように。

新聞の「情報」は役に立つが、「べきだ」とあったら、大体どこかおかしい。読者は試されていると思ってよむ「べき」だ!?