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想定外に備える?(4):「強いリーダーシップ」とは何か

Economist誌はアジアやアフリカで独裁者がコロナを利用してさらに地盤を固めていると報道している。そもそも「強いリーダーシップ」とは何だろうか?

意思決定とは基準を明確にし優先順位をつけることである。自分の優先順位が低いと感じた人は「弱者切り捨て」などと強烈に反対する。1つ1つの反対は間違っていない。間違っているのは、そのすべてを同時に何とかできないかと足して2で割る責任感のなさである。結果としてだれも満足しないものができるばかりか、足した本人も人のせいにする。「Winning has a price. And leadership has a price.」とマイケル・ジョーダンは言う。コロナ戦争に「勝つ」ことだってそうではないのか?

リーダーの仕事は批判覚悟で痛みを強いることだ。そのためにリーダーがしなくてはならないのは、地獄と天国、つまり優先順位をつけずに戦争に負けたら(あるいは長引いたら)どんな悲惨なことになるか、逆に勝てたらどんないいことが待っているか、を共有することではないのか?メンバーが自分の頭で考えて動けるように。やらされてする努力も我慢も底が知れている。

ちなみにコロナ問題では韓国や台湾の対応が称賛される。私も素直にうらやましいと思う。ただ、両国が国民の位置情報をスマホ等を通じて管理、活用している話は注目されない。「なぜ日本は?」と言っている人は、自分の個人情報出してもいいと思っているんですよね。まさかタダでで勝てるとは思っていませんよね。

そんな無邪気な人たちを巻き込むことが「強いリーダーシップ」と思うのだが、みなさんはどうでしょう?オリンピックの決断ももうすぐです。