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「不要不急」が減らない理由

銀行が混んでいるそうである。「使わない通帳発見、解約したい」「コロナ付着かも、新札に替えて」という顧客で窓口は60分待ちだと先週末(2020/4/25)の日経新聞も伝えている。

おめでとうございます。駅前の一等地の路面店で、利便性をうたい文句に「不要不急」のニーズを取り込む銀行の施策が実りましたね。

ギャンブル中毒者を作り出したパチンコ業界と同じにするなと言われるかもしれないが、「とりあえず窓口に行って60分待とう」という考えない顧客を作り出したのも銀行である。まだ求めているものを提供して対価を受けているパチンコ店のほうがましかもしれない。

「利便性」、なんて素敵な言葉だろう。でもそれって単に「慣れている」だけの話じゃないの?顧客がいるから非効率なサービスでもやめられないというけど、サービスを続けるから顧客が来るんじゃないの?「利便性」を強調するのは、ほかに差別化できないからじゃないの?荒唐無稽な神様を調子に乗せてしまうのは、信者の思い込みだって、みんなわかっているはずなんだけど。